見上げた空で隣り合う星たちは、本当は何億光年と離れているし、片方はもう存在しないかもしれない。それでもふたつの光を線で繋ぐ星座の在り方を、 「祈りのようだね」 と君は言った。 朝を迎える空が白んで、星と君を消していく。 「何で死のうと思ったの」 疑問符はもう、何処にも繋がらない。明るくなる空を見上げ、わたしは祈るように、手を合わせた。
[2017/8/19]
--------------- 村谷由香里さんが #銀河ノベル として投稿してくれた短い作品です。
銀河展示会(メンバーのみなさま) - 2018年02月23日